現在世界中で広まりつつあるフレキシタリアンダイエット。
近年日本でも、フレキシタリアンダイエットは浸透してきており、新しいダイエット法として注目を集めています。
しかし、フレキシタリアンダイエットに取り組んでいる方の中には、「思うように痩せられない」と悩んでいる方も多くいると思います。
そこで今回は、フレキシタリアンダイエットで痩せられない原因と、痩せるための正しい取り組み方を解説していきます。
- フレキシタリアンダイエットで痩せられない原因は?
- 効果的に体重を減らす取り組み方は?
- 痩せるためにはどのような生活を送れば良いの?
このような疑問について分かりやすく解説していきます。
Contents
フレキシタリアンダイエットの仕組み
まずはじめに、フレキシタリアンダイエットの仕組みについて確認しましょう。
フレキシタリアンダイエットでは、菜食主義の食事をとりながら、ときどき肉や魚も食べる食生活を送ります。
肉や魚を食べる量を減らすことで、必然と余分な脂肪を摂らなくなり、ダイエット効果が生まれます。
そのため、フレキシタリアンダイエットに取り組むことで痩せることができます。
また、フレキシタリアンダイエットには、細かい食品制限やカロリー制限はありません。
そのため、他のダイエットと比べると、ストレスを感じることなく継続的に取り組むことができます。
しかし、フレキシタリアンダイエットに取り組んでいる方の中には、なかなか痩せられず悩んでいる方も多くいます。
そこで、まずは「フレキシタリアンダイエットにおいて痩せない原因は何か」を見ていきましょう。
なお、フレキシタリアンダイエットの取り組み方の詳細は「必見!【フレキシタリアンダイエット】の正しい取り組み方を徹底解説!あなたの理想を叶えましょう!」に書きました。
フレキシタリアンダイエットで痩せない原因とは?
なぜ、フレキシタリアンダイエットに取り組んでいるのに痩せないのでしょうか。
そこで、まずは痩せない原因をチェックしましょう。
フレキシタリアンダイエットにおいて痩せない原因は、大きく分けて以下の4つが考えられます。
- タンパク質が不足している(栄養不足)
- 糖質の摂りすぎ
- 脂質の摂りすぎ
- 消費より摂取カロリーが多い
ひとつひとつ見ていきましょう。
タンパク質が不足している
フレキシタリアンダイエットでは、 肉や魚などの動物性食品をあまり食べません。
そのため、フレキシタリアンダイエットに取り組んでいる方の多くがタンパク質不足になりがちです。
タンパク質が不足してしまうと筋肉が落ち、体の基礎代謝も低下してしまいます。
その結果、カロリー消費が悪くなり、痩せにない体質になってしまうのです。
このようなタンパク質不足にならないためには、フレキシタリアンダイエットの取り組み方を見直すべきです。
フレキシタリアンダイエットの間違った考え方として次のようなものがあります。
- 「肉や魚は脂肪が多くて太りそう」
- 「できるだけ肉や魚を減らせば、効率よく痩せらるのでは」
このように考え、実際にフレキシタリアンダイエットに取り組んでいる方も多いです。
しかし、フレキシタリアンダイエットにとって一番重要なことは、食べる食品を減らすことではなく、栄養価の高い食品の割合を増やすことです。
つまり、植物性食品を中心的に摂りながら、肉や魚も食べることが重要なのです。
そして実際に、肉や魚を食べるメリットは大きいです。
まず、お肉のタンパク質には必須アミノ酸が豊富に含まれており、筋肉の修復や増進を促してくれる栄養素になります。
その結果、身体に筋肉がつくようになり、ダイエットで重要な基礎代謝を上げることができます。
さらに、牛肉には鉄分や体脂肪を燃焼させるL-カルニチンが含まれていて、豚肉は疲労回復や代謝に効果的なビタミンB群が豊富です。
鶏肉なら、高タンパクでありながら消化吸収もされやすくヘルシーです。
もちろん、植物性食品からタンパク質を摂ることも重要ですが、肉や魚からしか得られないような栄養素があるのです。
食品制限がなく、肉や魚を柔軟に食べることができるのがフレキシタリアンダイエットであり、ひとつのメリットです。
そのメリットを十分に生かしてタンパク質を十分に摂り、フレキシタリアンダイエットで効率的に痩せましょう。
なお、菜食主義者におけるタンパク質の正しい摂取方法については「菜食主義者がタンパク質不足にならないためには!?健康・美容のためにタンパク質を正しく摂る方法を徹底解説!」にまとめています。
また、フレキシタリアンにおすすめの高タンパク食材に関しては、「【フレキシタリアンにおすすめ!】植物性タンパク質を多く含む食材20選!」で紹介しています。
糖質の摂りすぎ
フレキシタリアンダイエットにおいて、糖質の摂りすぎは痩せられない原因のひとつです。
糖質とは、米やパンなどの炭水化物から食物繊維を除いたものであり、以下の食品に多く含まれています。
- 砂糖類
- 主食類
- いも類
このような糖質は私たちの体や脳のエネルギー源として、なくてはならない重要なものです。
しかし、糖質を摂りすぎると、太る原因になるだけではなく、糖尿病や動脈硬化などの健康リスクが上がってしまいます。
また、糖質は他の栄養素と比べて、摂取したときに血糖値が急激に上昇します。
このように血糖値が上がりすぎると、人間の身体は太りやすくなってしまうのです。
そのため、フレキシタリアンダイエットを行うにあたっても、糖質の摂りすぎは気を付けましょう。
脂質の摂りすぎ
フレキシタリアンダイエットでは、糖質だけでなく「脂質」も見直すことが大事です。
なぜなら、脂質を取り過ぎると脂肪として体内に蓄積されてしまうからです。
そして、そのような脂質は知らないうちに過剰に摂取している可能性があります。
脂質を多く含む食品には、肉や魚などの動物性食品に限らず、オリーブオイルや大豆油などの植物性食品もあるのです。
そのため、フレキシタリアンダイエットに取り組んでいるからと言って、脂質が抑えられているとは限りません。
だからこそ、植物性食品からの脂質も考えながら食事をとることが大切です。
また、脂質はホルモンの材料になったり、ビタミンの吸収にも役だったりします。
そこで、どの食品や料理にどれくらいの脂質が含まれているかを確認し、正しく摂取をするようにしましょう。
消費より摂取カロリーが多い
フレキシタリアンダイエットでは基本的に、菜食主義の食事を摂るため、太りにくいと考える方も多いでしょう。
しかし、いくら野菜や果物などの植物性食品を食べるようにしても、1日の消費カロリーに比べて摂取カロリーの割合が多い場合、体重は増えていきます。
例えば、一日中家にいるのにカロリーの高い食事をして痩せないのは当たり前ですよね。
また、菜食主義であっても、食べた分のカロリーが消化できければ同じことが言えます。
つまり、フレキシタリアンダイエットにおいても、カロリーを気にしながら食事していく必要があるのです。
しかし、基本的には植物性食品を中心とした食事のため、たくさん食べたとしても低カロリーで満腹感を得られるでしょう。
ただ、フレキシタリアンダイエットで痩せるためにも、カロリー計算をしながら上手に食事しましょう。
以上の4つがフレキシタリアンダイエットにおいて痩せない原因です。
当てはまるものはありましたか?
柔軟に取り組めるフレキシタリアンダイエットにおいて、食生活を改善することは簡単だと思います。
過去の取り組みから改善点を見つけて、痩せるためにより効果的なフレキシタリアンダイエットを目指しましょう。
しかし、「フレキシタリアンダイエットにおいて実際に痩せるためにはどう取り組めば良いか分からない」という方が多くいると思います。
そこで、次からはフレキシタリアンダイエットで痩せるための正しい取り組み方を伝授していきます。
フレキシタリアンダイエットで痩せるために
ここからは、前述したフレキシタリアンダイエットで痩せない原因も踏まえ、フレキシタリアンダイエットで痩せるための正しい取り組み方について見ていきます。
フレキシタリアンダイエットで痩せるために、摂取する食べ物やカロリーをそれなりに意識するのは欠かせないことです。
しかし、それ以外にも重要な要素があります。
そして、痩せるために重要なことは大きく分けると「食事」「生活」「運動」の3つです。
これら3つはフレキシタリアンダイエットはもちろん、ダイエットの基本的な取り組み方として重要な部分です。
そして、「食事」「生活」「運動」これら3つの取り組みを正すことで、痩せない悩みを解決できます。
それぞれの正しい取り組み方を知って、フレキシタリアンダイエットで痩せることを実現させましょう。
では、「食事」「生活」「運動」 それぞれ痩せるための正しい取り組みを見ていきましょう。
痩せるための正しい「食事法」
まずはじめに、痩せるための食事法について見ていきます。
フレキシタリアンダイエットで痩せるためには、食ベものやカロリーに気をつけることは欠かせません。
そしてそれ以上に重要であり、基本的なこととして以下のものがあります。
- 1日3食
- 食事する時間帯
- バランスよく食べる
- ゆっくり食べる
それぞれに目を通していきましょう。
1日3食
痩せるためには1日3食たべるようにしましょう。
なぜなら、朝食、昼食、夕食にそれぞれ重要な役割と意味があるからです。
朝食:1日のスイッチを入れる
昼食:午後の活動に向けてのエネルギーをつくる
夕食:栄養を摂って身体をつくる
このように、1日に食事を3回に分けることで、栄養を効率的に摂取できるのです。
もしも、1日の食事回数が2回や1回になると、エネルギー不足を招くほか、筋肉分解を起こして基礎代謝が落ちてしまいます。
その結果、痩せない体質になってしまうのです。
また、食事の回数が減り、空腹状態で食事をすることによって、血糖値が急上昇し身体が大きくなります。
さらに、空腹状態で食事をすることで、1回の食事量が過剰になってしまうなど、食事を抜くことであらゆるデメリットが発生してしまうのです。
だからこそ。痩せるためには、1日3食をきちんと食べることが欠かせません。
1日3食たべることでカロリーを気にする方もいますが、フレキシタリアンダイエットでは、植物性食品を中心的に摂るため、その心配は必要ありません。
フレキシタリアンダイエットで低カロリーな1日3食の食事を実現させて、効果的に痩せましょう。
食事する時間帯
食事には、「体内時計を正常に働かせ、次の食事までに必要な分の栄養を摂る」目的があります。
そのため、痩せるためには食事の時間帯も重要になります。
1日3食だからといって、適当な時間に食べていてはダイエット効果を得られません。
また、毎日決まった時間に3食たべることで、体内時計が正常に働き、ダイエット効果にも期待できます。
そこで、食事をとる最適な時間として以下を1つの目安にしてみてください。
- 朝食:7時
- 昼食:12時
- 夕食:18~19時
中には仕事が忙しく、いつも決まった時間に食事をとれない方もいると思います。
そのような方は、食事の間隔を最低3時間は空けて食事をとることだけを守って食事すると良いです。
なぜなら、フレキシタリアンダイエットの場合、基本的に菜食のため、食べ物は3時間ほどで消化されるからです。
そのため、時間がない場合でも3時間以上の間隔を保つことだけを意識すればいいです。
しかし、食事の間隔が空きすぎるのもよくありません。
食事の間隔が空きすぎて空腹状態で食事をとると、血糖値が急激に上がり、太りやすくなってしまいます。
そのため、食事の間隔は3時間以上空けるものの、空けすぎには注意しましょう。
このように、フレキシタリアンダイエットで痩せるためにも、食事する時間帯には気をつけましょう。
バランスよく食べる
バランス良く食べることで、体質が改善して代謝の良い体になります。
その中でも特に、ダイエット中はタンパク質やビタミン・ミネラルを摂取するようにしましょう。
タンパク質には基礎代謝を上げる効果があり、ビタミン・ミネラルにはタンパク質の効果を手助けする役割があります。
ダイエットにおいて基礎代謝が上がることで、脂肪が燃焼しやすくなるのです。
しかし、フレキシタリアンダイエットではタンパク質は不足しやすいです。
ですが、その点においては植物性食品から十分にタンパク質を摂ったりときどき肉や魚を食べたりと、工夫を重ねれば、バランス良く食事できます。
フレキシタリアンダイエットにおいて食品制限はないため、バランスの良い食事をして痩せていきましょう。
痩せるための正しい「生活法」
続いて、痩せるための正しい生活方について見ていきます。
フレキシタリアンダイエットに限らず、あらゆるダイエットにおいても通じる内容です。
そのような、ダイエットに欠かせない生活基準として以下の3つを意識しましょう。
- 睡眠を十分にとる
- 姿勢を良くする
- 体重を測定する
ひとつずつ解説していきます。
睡眠を十分にとる
睡眠時間が短いと、ホルモンバランスが崩れ、痩せにくい身体になってしまいます。
睡眠中に分泌される成長ホルモンには、代謝を上げる役割があります。
そして、成長ホルモンを分泌させるためのエネルギーは、脂肪を燃やすことで生み出されます。
つまり、睡眠時間を十分にとることで、ホルモンの分泌量が増え、脂肪が燃えやすくなるのです。
ここから、ダイエットで痩せるために、睡眠がいかに重要かが分かりますね。
また、フレキシタリアンダイエットにおいて、一番の目的は健康改善です。
しかし、毎日の睡眠時間が短すぎたり長すぎたりすると、生活習慣病や精神疾患のリスクが高まるとされています。
そのため、フレキシタリアンダイエットに取り組んで、痩せるだけでなく健康改善を達成するためにも十分な睡眠は欠かせないのです。
フレキシタリアンダイエットで痩せられないと悩んでいる方は、自信の酢民時間を再度確認して改善していきましょう。
姿勢を良くする
実は、ダイエットにおいて姿勢は重要です。
なぜなら、姿勢を良くするだけで脂肪が減りやすくなるからです。
正しい姿勢をとろうとすると、お腹や背中の筋肉を使うようになります。
その結果、代謝が上がり、特別な運動をしなくともエネルギーを消費することができます。
反対に、姿勢が悪いと脂肪がつきやすい身体になってしまいます。
筋肉を使っていない部分は代謝が悪くなり、脂肪がたまりやすくなるのです。
そのため、悪い姿勢での生活はダイエットに逆効果と言えます。
今すぐにでも姿勢を正して生活しましょう。
体重を測定する
ダイエットにおいて一番のモチベーションは、変化が見えることではないでしょうか。
食品やカロリーを制限し、ツライ運動を取り入れた結果、体重が減ると嬉しいですよね。
そして、その嬉しさをモチベーションとして、さらに頑張れると思います。
そのためにも、毎日体重を測定して、変化を見えるようにすることは重要なのです。
また、測定するタイミングとしては、なるべく食事から遠く、毎日の条件が一定となりやすい起床時がベストだとされています。
もちろん、朝忙しい人はその他の時間帯でも大丈夫です。
しかし、測定する際の大事なポイントとして、毎日同じ時間帯にはかるようにしましょう。
毎日同じ時間帯にはかることで、前日食べたものが身体にどう影響したかを分析することができます。
その結果、身体に良いもの悪いものを見極めることができ、ダイエットの改善がしやすくなります。
痩せるための正しい「運動法」
最後に、ダイエットにおける正しい運動法を解説していきます。
実は、運動の取り組み方によってダイエット効果に大きく差が出ます。
正しい運動で、効果的に痩せましょう。
- 朝に運動する
- 有酸素運動と無酸素運動の両方を行う
- 運動しすぎない
これら3つのポイントを見ていきましょう。
朝に運動する
ダイエット効果を得るためには、運動する時間帯が重要です。
実は、1日の中でも運動の効果が出やすいのが「朝」です。
朝運動することで交感神経が活発になり、基礎代謝が上がります。
その結果、1日の消費カロリーが増えて、痩せやすくなるのです。
また、交感神経が活発になることで、体温や血圧の調整など健康面においてもメリットがあります。
健康改善を一番の目的としているフレキシタリアンダイエットにおいて、朝運動することは効果的と言えます。
有酸素運動と無酸素運動の両方を行う
運動には、ウォーキングやランニングといった有酸素運動と、筋トレのように筋肉を刺激するような無酸素運動があります。
まず、有酸素運動には、脂肪燃焼効果があります。
なぜなら、ウォーキングやランニングといったような、強度がそこまで高くない運動を行うときのエネルギー源として、体脂肪が使用されるからです。
そのため、有酸素運動では体脂肪を燃やすことができ、直接的にダイエット効果を促してくれます。
一方で、無酸素運動では、基礎代謝を高める効果が期待できます。
この理由としては、無酸素運動をすることで速筋と呼ばれる筋肉が鍛えられ、基礎代謝が上がるからです。
そのため、無酸素運動で基礎代謝が上がった状態をつくることができれば、その後に行う有酸素運動でより効果的に体脂肪を燃やすことができます。
このようにして2つを上手く組み合わせることで、より効率的にダイエットをすることができるのです。
運動しすぎない
ダイエットにおいて、運動は継続して取り組んだ方が効果を発揮します。
とくに、脂肪を燃焼させる有酸素運動は毎日取り組むことで、より効果的に痩せることができます。
しかし、運動のやり過ぎはケガの原因になったり、ダイエットに逆効果を与えたりする場合があります。
例えば、毎日運動をすることで疲労がたまり、ケガのリスクが高まります。
そして実際にケガをしてしまうと、運動を継続させることができなくなってしまいます。
これでは、痩せることが困難になります。
また、ダイエットにおいて運動のやり過ぎで筋肉量が増えるのも良くありません。
なぜなら、筋肉は脂肪よりも重いため、筋肉がつくことで体重が増えてしまうからです。
そのため、本来のダイエットの目的である、痩せることができなくなってしまいます。
このように、痩せるために運動を継続させることは大切ですが、無理をしてまで運動をするメリットはないのです。
そのため、自分のライフスタイルに合わせて、適切な頻度で運動をするようにしましょう。
そして、その運動量を継続して習慣化させていきましょう。
まとめ
今回は、フレキシタリアンダイエットで痩せない4つの原因を見てきました。
そして、痩せるための「食事」「生活」「運動」の正しい取り組みに関しても理解できたと思います。
フレキシタリアンダイエットに取り組んでいるのに痩せない方は、もう一度ご自身のダイエットを見直してみてください。
きっと原因が見つかると思います。
そして、悪い原因を改善し、フレキシタリアンダイエットの正しい取り組みをしていけば、きっと体重は落ちます。
そのためにも、結果が出るまで継続することが大切です。
ローマは一日にして成らず。
痩せるため、理想のため、そして健康のためにも、フレキシタリアンダイエットを正しく継続させていきましょう。